新しい保護犬譲渡のカタチ「アニフェア(anifare)」が変える常識 ~譲渡までの流れとコスト~の画像4

「保護犬を家族に迎えたい」 そう願ったとき、多くの人が高い壁にぶつかります。厳しい譲渡条件、ボランティア団体の善意に頼り切った運営、そして、どこか閉鎖的なイメージ……。
そんな中、ペットショップでもない、従来のボランティア活動でもない、第3の道として注目を集めているのが「アニフェア(anifare)」です。
「持続可能な保護活動」を掲げ、これまでに3万頭以上の命を繋いできた彼らの活動。その裏側にある想いと、気になる譲渡の流れ、そして「費用」の本音について、踏み込んでみました。

 

新しい保護犬譲渡のカタチ「アニフェア(anifare)」が変える常識 ~譲渡までの流れとコスト~の画像1

「条件」で諦めてほしくない。アニフェアが広げる譲渡の輪

従来の保護団体では、「60歳以上は不可」「単身者はNG」といった厳しい制約が設けられていることが少なくありません。もちろん、犬の幸せを一番に考えてのことですが、それによって救えるはずの縁が途切れてしまうのは、あまりにも切ない現実です。
アニフェアが画期的なのは、「環境属性」ではなく「環境と意志」で判断してくれる点にあります。

① 出会いの予約から始まる物語
アニフェアの拠点は東京(八王子・お台場)、大阪、福岡2箇所、計5つのシェルター。さらに全国のショッピングモールやホームセンターなどで定期的に譲渡会を開催しています。 公式サイトやInstagramで、新しい家族を待っている子たちを見てみてください。気になる子がいたら、LINEや電話で予約を入れるところから、新しい生活へのカウントダウンが始まります。

② 審査は「落とすため」ではなく「守るため」
面談では家族構成や飼育環境などが確認されます。アニフェアの場合、高齢の方や一人暮らしの方でも、「もしもの時に代わりに寄り添ってくれる人(後見人)」がいれば、譲渡の道が開けるということ。
「以前、他の団体で断られて諦めていた」という方にこそ、もう一度その扉を叩いてほしいのです。また、犬を飼ったことがない方には、専門スタッフが基本的な飼い方のほか、「家族としての歩み寄り方」を丁寧にレクチャーしてくれます。

③ 準備を整え、いざ「家族」になる日
面談をクリアすれば、いよいよお迎えです。アニフェアの素晴らしい点は、引き取り日の調整に柔軟なこと。ケージの準備、お部屋の脱走防止対策。新しい家族を万全の体制で迎えるために、焦らず準備を整える時間が得られるのもエニフェアならではのメリットです。

新しい保護犬譲渡のカタチ「アニフェア(anifare)」が変える常識 ~譲渡までの流れとコスト~の画像2

インターネットの「噂」と、0.5%という真実

ネット上にはときに、「すぐ病気になった」「対応が……」といったネガティブな書き込みが見られることもあります。
しかし、事実は全く逆。むしろある程度、年齢を経た成犬だからこそわかる体質や性格、それに合わせた飼い方がわかりますし、アニフェアではそれぞれの状態をしっかり把握するように努めていますし、獣医師による徹底した健康チェック、ワクチン接種、マイクロチップ装着、さらには里親向けのしつけ教室まで、プロの手によるアフターフォローも確立されています。
その証拠に、何らかの事情でシェルターに戻ることになった割合は、わずか0.5%程度
この数字は、他の団体と比較しても圧倒的に低いものです。1頭1頭の個性を把握し、最適なマッチングを行っているからこその、信頼の証と言えるでしょう。

正直に伝えたい、「譲渡費用」に込められた価値

「アニフェアは高い」という声を聞くことがあります。しかし、命を救い、繋ぎ続けるためには、どの保護団体においても「持続可能な資金」が必要です。
アニフェアは補助金やボランティアの善意頼りではない、持続可能な形を目指し、プロの獣医師やトリマーのみならず、日々のお世話をするスタッフを雇用し、適切なケアを提供し続けるために、あえて「人件費をきちんと支払える体制」を選択しています。保護犬を販売しているわけではないため、年齢や犬種によって費用が大きく変わることはありません。
ただ、医療費やマイクロチップ代など「保護時のケア」にかかる実費(リコンディショニングパック費用)がかかります。また、金額自由の任意の寄付金を受け付けているため、トータルで支払う金額は人によってまちまち。活動を強く応援したいという方が多額の寄付することもあるそうなので、その金額が目立ってしまったのかもしれませんね。

具体的な費用の内訳

リコンディショニングパック
約4万円〜
獣医師による健康チェックや診療、ワクチン接種、マイクロチップ装着、シャンプーなどのトータルケアでかかる実費で、犬の健康状態などによって費用が異なります。気になることはシェルターのスタッフに尋ねてみましょう。

お迎えセット(希望者のみ)
17,615円~
フードやケア用品が含まれ、年齢や体質によって内容が若干異なります。

ペット保険(希望者のみ)
33,040円/年~
将来的な医療費に備えるペット保険に、譲渡時に加入できます。あくまで保険会社との契約なので、費用も保険会社に支払うこととなります。

運営のための寄付金(任意)
人件費や家賃に加え、啓蒙活動なども行いながら持続可能な取り組みを続けるには、1匹あたり13万円以上のコストがかかると言われています。この差額を埋めるのが、里親さんやサポーターからの寄付です。 「この活動が続いてほしい」と願い、20万円以上の寄付をされる方もいれば、自分のできる範囲で協力する方もいます。

新しい保護犬譲渡のカタチ「アニフェア(anifare)」が変える常識 ~譲渡までの流れとコスト~の画像3

さいごに:保護犬という、愛おしい選択肢

子犬のような無垢さも素敵ですが、成犬や保護犬には、体質や性格が明らかであることや、落ち着いた深い魅力があります。
「ペットショップで買う」のが当たり前だった時代から、「保護犬を家族に迎える」のが当たり前の選択肢になる社会へ
アニフェアが目指しているのは、一部のヒーローが無理をして救う世界ではなく、誰もが等身大のままで命を救える仕組みです。 もし、あなたが「新しい家族」を探しているのなら。 その温かい手を、アニフェアのシェルターで待っているあの子に、差し出してみませんか?

Q. アニフェアはどんな団体ですか?NPOや行政と関係がありますか? 
A.アニフェアは、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」を理念に掲げる民間の動物福祉団体です。国や自治体からの補助金は受けず、里親からの寄付金を主な原資として自立した運営を行っています。東京・大阪・福岡にシェルターを構え、これまでに30,500頭以上の保護犬に里親を届けてきました。行政に依存しない分、制度変更の影響を受けず、一貫した方針で活動を続けられることが強みです。

Q. スタッフはボランティアですか?どのくらいの人数で運営していますか? 
A.アニフェアのスタッフは全員、給与を受け取る正規雇用です。全体で100名以上が関わっており、実質的な人月換算では常時15名程度がシェルターの現場を支えています。さらに提携する獣医師やトリマーが定期的に往診し、医療とケアの質を維持しています。「ボランティアに頼らない、プロとして犬の命に向き合う」という姿勢が、安定したケアの品質を支えています。

Q. 寄付金が高いという声もありますが、それでも活動を続けられている理由は何ですか?
 A. アニフェアが活動を続けられているのは、寄付金の意味と実情を正直に伝え、それに共感してくれる里親の方々に支えられているからです。1頭あたりおよそ13万7,000円の運営コストがかかるという事実を包み隠さず話し、金額は自由に決めてもらう——その透明性が信頼を生んでいます。また、ある程度の費用負担が「迎える覚悟」につながり、返還率の低さ(100頭あたり5頭未満)という形で結果にも表れています。「高い」ではなく「それだけの価値がある」と感じてもらえる活動を続けることが、持続可能性の根幹です。

Q.なるべく安く済ませたいのですが、寄付金は少額でも良いですか?
A.寄付金は任意ですので、アニフェアから金額指定することはありません。継続的な活動を続けるために、ご理解ご協力いただければ幸いです。

Q.シェルター以外で保護犬と会うことはできる?
A.商業施設やホームセンターでも不定期にイベントを開催しています。ただ、予約をすればすぐに会えるのはシェルターのみです。

Q.審査で落とされることはあるの?
A.犬の性格や特性から飼うのが難しいと考えられる場合や、飼育環境が適さない(ペット飼育可の物件ではないなど)といった場合にはお断りすることもありますが、少数です。

Q.飼うための準備やアイテムを教えてもらうことはできますか?
A.もちろんです。アニフェアでは犬と人間が幸せな毎日を過ごせるよう、全力でサポートします!


「この記事が、誰かと1匹の運命を変えるきっかけになりますように。」