
「保護犬を迎えたい気持ちはあるけど、ちゃんとお世話できるか不安で……」
そんな声をよく耳にします。特に犬を飼うのが初めての方や、久しぶりに犬と暮らす方にとって、「迎えた後の不安」は、一歩踏み出すことへの大きなハードルになりがちです。
でも、その不安はとても自然なこと。犬は感情を持つ生き物です。しつけがうまくいかない日もあれば、体調の変化に気づけるか心配になる夜もあるでしょう。「何かあったとき、どこに相談すればいいの?」という問いに、明確な答えを持てないまま迎えることへの怖さは、誰にでもあります。
保護犬シェルター「anifare(アニフェア)」が大切にしているのは、犬を「送り出す」ことだけではありません。迎えた後の生活が、犬にとっても家族にとっても、本当に幸せなものになるよう、さまざまなサポートの仕組みが用意されています。今回は、その全体像をご紹介します。

「迎えた後」を支える、アドバイザーという存在
アニフェアには、「アニフェアアドバイザー」と呼ばれる飼育相談の専門窓口があります。ドッグトレーナーの資格を持つスタッフが、保護犬を迎えた後の飼育にまつわるあらゆる相談に、丁寧に応じてくれます。
たとえば、こんな悩みです。
「留守番中に吠え続けて、近所から苦情が来てしまった」
「散歩中に他の犬を見るたびに激しく引っ張って、コントロールできない」
「家具をかじる癖がなかなか直らない」
どれも犬と暮らし始めた多くの家庭が一度は経験する、よくある悩みです。でもインターネットで調べてみても解決できなかったり、周囲に相談できる人がいなかったりすると、小さな悩みはやがて大きなストレスになっていきます。
だからこそ、アニフェアのアドバイザーへの相談は、LINEや電話で気軽に行える体制が整っています。「こんなこと聞いていいのかな」と思うような細かい疑問でも、遠慮なく相談してほしいという思いが根底にあるのです。
さらにアニフェアのウェブサイトには、実際に寄せられた相談として、こんな声が紹介されています。アレルギーが心配で別室に隔離せざるを得なくなった犬のこと。何度注意しても吠えることが直らない犬のこと。解決策を自力で探し続けた末に、それでも困り果ててしまった家族たちの声です。
こうした相談に、資格を持つ専門スタッフが「一つひとつの事情に寄り添いながら」答える。それが、アニフェアのアドバイザー窓口の姿勢です。「犬を手放す決断を下す前に、まず相談してほしい」というメッセージが、この窓口の存在そのものに込められています。

獣医師は「病気のときだけ行く場所」ではない
もう一つ、アニフェアが里親に対して強く勧めていることがあります。それは、「かかりつけの動物病院を持つこと」です。
譲渡審査の際にも、「かかりつけ医との関係があるか、あるいは持つ意思があるか」は確認事項のひとつになっています。これはただの形式ではなく、アニフェアが医療を活動の根幹に据えている団体だから。「迎えた後の医療環境についても真剣に考えている」ということの表れなのです。
「獣医さんって、病気やケガのときだけ行くところじゃないの?」と思っている方も多いかもしれません。でも本来、獣医師は犬の健康を「維持する」ためのパートナーです。定期的なワクチン接種や健康診断はもちろん、「最近なんとなく元気がない気がする」「食欲が少し落ちている」といった、病気と断言できない段階の変化に気づいてもらうためにも、日頃からの関係性がとても大切です。
アニフェアのシェルターでは、提携する獣医師が週2〜3回往診し、スタッフ全員がLINEで獣医師とつながっています。「何かおかしい」と感じた瞬間に相談できる体制が、日常の中に組み込まれている。そのシェルターでの医療文化を、そのまま里親の生活にも引き継いでほしい、というのがアニフェアの願いです。
アニフェアのウェブサイトでは「サポート動物病院一覧」も公開されており、かかりつけ医を持っていない方でも、信頼できる動物病院を探す手がかりを提供しています。「どこに行けばいいかわからない」という不安も、この一覧が和らげてくれるのではないでしょうか。

初めてでも、シニアでも、「不安」は相談していい
「犬を飼うのが初めてで、何もかもわからない」「高齢なので、もし体が動かなくなったらどうしよう」「子どもがいて、犬との付き合い方がうまくいくか心配」——保護犬を迎えることへの不安の形は、人それぞれです。
アニフェアが印象的なのは、そうした不安を「迎える前から」受け止める姿勢を持っていることです。審査の場では、飼育環境や生活スタイルについて丁寧にヒアリングが行われます。不安な点があれば、その場で相談できます。「迎えてから困ったら連絡してください」ではなく、「迎える前から一緒に考えましょう」というスタンスです。
60代・70代のシニアの方についても、適切な条件を確認した上で柔軟に対応しています。「万が一飼育が困難になったときに引き受けてくれる後見人がいれば大丈夫」という形で、年齢だけを理由に門前払いにしないところに、アニフェアの現実的な温かさを感じます。
また、譲渡後に何か問題が起きた場合にも「返還」という選択肢があることをアニフェアは否定していません。ただ、実際の返還率は100頭あたり5頭にも満たない水準です。それはサポートの仕組みが機能している証拠でもあり、「困ったときに頼れる場所がある」という安心感が、家族の踏ん張りを支えているからでもあるのでしょう。

「迎えること」より「共に生きること」を、一緒に考えてくれる場所
保護犬を迎えることを検討しているとき、多くの人が気にするのは「どの犬か」「費用はいくらか」「審査は通るか」といったことです。もちろん、それらは大切な情報です。
でも、アニフェアが本当に問いかけているのは、もう少し先のこと。「迎えた後の毎日を、この犬と、あなたは幸せに過ごせるか」——そのことを、犬と一緒に、ずっと考え続けるパートナーでありたいという姿勢が、アドバイザー窓口にも、かかりつけ医の推奨にも、じんわりと滲み出ています。
飼育経験がなくても大丈夫。完璧な環境でなくても大丈夫。「犬のそばにいたい」という気持ちと、「困ったときに相談する」という習慣さえあれば、きっとその先には、かけがえのない時間が待っています。
一頭の犬の、残りの人生を。あなたの家族の一員として、迎えてみませんか。
Q. 保護犬を迎えた後、飼育に困ったときはどこに相談できますか?
A. アニフェアには、ドッグトレーナーの資格を持つスタッフによる「飼育相談窓口」があります。LINEや電話で気軽に相談でき、しつけの悩みや行動上の問題など、日常の飼育にまつわるあらゆる相談に対応しています。「こんなこと聞いていいのかな」と思うような細かい疑問でも、遠慮なく相談できる雰囲気があります。迎えた後もひとりで抱え込まず、まず窓口に連絡してみてください。
Q. かかりつけの動物病院がありません。どうすればいいですか?
A. アニフェアのウェブサイトでは「サポート動物病院一覧」を公開しており、信頼できる動物病院を探す手がかりを提供しています。また、譲渡審査の際にも「かかりつけ医を持つ意思があるか」を確認しており、まだ病院が決まっていない方にも丁寧にアドバイスしています。犬を迎えたら、まず近くの動物病院に「健康診断」として連れて行くことが、かかりつけ医との関係づくりの第一歩になります。
Q. 病気ではないのに動物病院に行ってもいいのでしょうか?
A. 動物病院は「病気やケガのときだけ訪れる場所」ではありません。そして獣医師は、定期的なワクチン接種や健康診断を通じて、犬の健康を「維持する」ためのパートナーです。「なんとなく元気がない」「食欲が少し落ちている」といった、病気と断言できない段階の変化に気づいてもらうためにも、日頃からの関係性がとても大切です。アニフェアのシェルターでは獣医師が週2〜3回往診し、スタッフ全員がLINEでつながっています。その医療文化を、里親の日常にも引き継いでほしいというのがアニフェアの願いです。
「この記事が、誰かと1匹の運命を変えるきっかけになりますように。」







