保護犬とのベストマッチングはすぐそこに!「保護団体」&「譲渡イベント」の探し方の画像1

“運命の子”との出会いは、探し方で変わる!

「保護犬を家族に迎えたい」と思いながらも、どこに問い合わせればいいのか分からない、という方は少なくありません。ペットショップのように「気に入ったら購入」とはいかない保護犬の世界には、独自の仕組みやルールが存在することも。でも、保護犬の最新情報を積極的に発信している団体は多く、性格や体質などがはっきりしている成犬だからこそ飼った後の生活がイメージしやすいのが良いところ。保護団体やイベントをうまく活用することで、本当に相性のいい子と出会える可能性はぐっと高まります。
この記事では、保護団体の探し方・選び方から、譲渡会・イベントの活用術、そして“マッチングを成功させるための心構え”まで、ステップごとに解説します。

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Step 1|保護犬と出会う「3つのルート」とは?

保護犬を迎える方法は、大きく3つあります。

① 行政(動物愛護センター・保健所)
各都道府県が設置する動物愛護センターや保健所では、収容された犬の里親を随時募集しています。環境省のデータベース「全国の動物愛護センター検索」を使えば、お住まいの地域の施設がすぐに見つかります。費用が比較的低く抑えられる反面、対応エリアが限られたり、飼い方教室への参加が条件となっているケースもあります。

② 民間の保護団体・NPO 
ボランティアやNPO法人が運営する保護団体は全国に数多く存在します。行政とは異なりフォスター(一時預かりスタッフ)の家庭で犬を育てているケースが多く、性格や生活スタイルの情報が豊富なことや、保護されている期間に人との生活に慣れていく保護犬が多いのが特長です。
また、数は少ないものの、アニフェア(anifare)のように常設シェルターを完備し、専属スタッフが日々のケアや里親とのマッチングを担っている団体もあります。

③ マッチングサイトの活用 
オンラインで保護犬を探す手段として、以下のようなサイトが役立ちます。ただし、少数ながら商業目的の個人や団体、悪徳業者が混じることもあるので、やり取りを通じて自分の考え方などと合うかどうかの見極めが大切です。

OMUSUBI(おむすび) … 事務局の審査を通過した保護団体のみが掲載できる審査制サイト。

ペットのおうち … 全国の保護犬・保護猫の里親募集情報を検索でき、譲渡会情報も掲載。

hugU(ハグー) … 地域・犬種・サイズなどで絞り込んで譲渡会を探せる里親マッチングサービス。

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※写真はイメージです

Step 2|信頼できる保護団体の見極め方

民間の保護団体の中には、真剣に活動しているところがある一方、残念ながら不透明な運営を行う団体が存在することも事実です。以下のポイントで見極めましょう。

✅ ホームページ・SNSで情報が公開されている
活動報告、収支報告、寄付の使途などが定期的に公開されているかを確認しましょう。透明性のある運営をしている団体は、隠し事がありません。

✅ 質問や問い合わせに誠実に対応してくれる
可能であれば電話で問い合わせてみましょう。あなたの家族構成やライフスタイルをしっかり聞いてくれる団体は信頼の証。犬のケアなどで電話対応が難しい場合や、常駐スタッフの人数次第でつながりにくい(もしくは電話番号が非公開)の場合もあるので、その際はメールで問い合わせましょう。メールでの返信内容や対応も評価ポイントになります。

✅ 譲渡金・審査条件が明確に示されている
譲渡金の根拠(医療費・ワクチン代など)が明示されているか確認を。金銭面の認識のズレはトラブルに発展しやすいため、不明点は遠慮なく質問し、納得感のある回答が得られるかも確認しましょう。

✅ 正式譲渡時に書面を交わしてくれる
任意のボランティアグループであっても、誓約書や契約書を取り交わす団体は安心感があります。また、契約書ではなくとも、譲渡する犬の状況(ワクチン接種状況や推定年齢、犬種など)を書面で渡す団体もあります。書面なしでの譲渡は後々のトラブルの元になりかねません。

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Step 3|保護犬と直接会ってみる

常設シェルターなどに出向く
アニフェア(anifare)のように常設シェルターを持つ保護団体や、行政の保護施設では希望すればその犬と直接会うことができます。公開日は毎日とは限らず、週末のみなど制限している団体もあること、そしてほとんどの場合、予約が必須である点は注意しましょう。
譲渡会やイベントに比べ、犬の説明をしっかり受けられたり、ふれあう時間を長めに確保できるのは常設型ならでは。日々のケアからわかる性格や体質といった情報も、しっかりチェックできます。

譲渡会・イベント
譲渡会とは、保護団体が保護している犬を実際に連れてきて、里親希望者と直接触れ合える場です。また、常設シェルターを持つ保護団体や行政が、不定期にイベントを開催することもあります。「性格が気になる」「実際の大きさを確かめたい」という方には、オンライン申し込みよりもはるかに犬の様子や性格がわかりやすいので、SNSやサイトで気になる犬がいたら積極的に参加してみましょう。

譲渡会・イベントの探し方

anifare(アニフェア) … 全国のイベント会場や商業施設での譲渡会情報を月ごとに発信。

・hugU(ハグー)譲渡会一覧 … 地域で絞り込んで全国8,000件超の情報から検索可能。

・ペットのおうち・イベント一覧 … 毎週更新される全国の譲渡会をチェックできます。

・各団体のSNS・公式サイト … Instagram・XなどのSNSで地域の団体をフォローすると、突発的な開催情報もキャッチできます。

・ホームセンターや商業施設のポスター、サイトなど…最寄りの施設で、直接イベント案内をしているケースもあります。買い物ついでに見かけて保護犬と出会ったという人も少なくありません。

譲渡会・イベントに参加するときの注意点
犬の説明などに人員が必要なため、事前予約が必要なことが多いです。必ず団体のサイトで確認してから参加しましょう。会場では許可なく犬に触るのはNG。過去のトラウマを持つ子も多く、突然の接触がパニックを引き起こすことがあります。スタッフの指示に従い、犬のペースを大切にし、とくにお子さん連れの場合は気をつけましょう。参加犬の状況によって、未就学児の参加は断られるケースもあります。
また、「条件をクリアしていれば必ず迎えられる」わけではありません。他にも希望者がいて、犬との相性や家庭環境を総合的に判断されることがあります。「縁がある子と出会う」という気持ちで参加するのが、良いマッチングへの近道です。

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Step 4|”飼いたい犬”より”飼える犬”を探す

保護犬とのマッチングで最も重要な心構えのひとつが、「飼いたい犬」と「飼える犬」は必ずしも一致しない、という事実です。
たとえば「小型犬がいい」と思っていても、あなたのライフスタイルや家族構成によっては、中型犬のほうがずっと幸せに暮らせることもあります。
おすすめは「スタッフに相談する」こと。 「週末はアウトドアを楽しみたい」「日中は仕事で留守が多い」「高齢の家族と同居している」など、自分の生活スタイルを具体的に伝えると、スタッフが性格・運動量・過去の環境などを踏まえて相性の良い子を提案してくれることも。成長によって性格がわかりやすい成犬だからこそ、ライフスタイルにぴったりな子を探せることこそ、保護犬マッチングの醍醐味です。

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育てる覚悟を持って出会おう

保護犬を迎えることは、命と向き合う責任ある選択です。しかし、情報収集の方法さえ分かれば、あなたにぴったりの子と出会える可能性は確実に広がります。

探す順序のおさらい:

1.マッチングサイト(アニフェア・OMUSUBI・ペットのおうち・hugUなど)で情報収集
2.気になる団体のHP・SNSをチェックして信頼性を確認
3.問い合わせ・譲渡会参加で実際に触れ合う
4.スタッフに自分のライフスタイルを正直に伝え、提案してもらう
5.書面を交わし、正式な里親へ

保護犬は「待っている」のではなく、あなたとの出会いを「必要としている」存在です。焦らず、でも一歩ずつ確実に。きっと、運命の子に出会えるはずです。

Q. 保護犬というと雑種のイメージがありますが、純血種はいますか? 
A. はい、アニフェアで保護されている犬のほとんどが純血種です。チワワやトイプードル、ミニチュアダックスフンド、フレンチ・ブルドッグなど、ペットショップでも人気の犬種が多数在籍しています。これは、ブリーダーの繁殖リタイヤ犬が全体の約6割を占めているからです。雑種はごく一部で、「保護犬=雑種」というイメージは、現実とはかなり異なります。

Q. 血統書つきの犬が保護されることはありますか? 
A. あります。ブリーダーのもとで繁殖に使われていた犬が引退する際、血統書がついたままシェルターに来るケースも少なくありません。ペットショップで数十万円の値がつくような純血種が、はるかに少ない費用でシェルターから迎えられることもあります。「保護犬だから血統書はない」とは限りません。

Q. 保護犬には成犬が多いと聞きましたが、子犬はいないのですか? 
A. アニフェアにいる犬の多くは成犬です。ブリーダーの繁殖リタイヤ犬は3〜7歳前後が中心で、一般家庭から保護された犬も成犬が多い傾向にあります。「どうしても子犬でないと」という方にはミスマッチになることもありますが、成犬には成犬ならではの魅力があります。体格や性格がある程度わかっているため、自分のライフスタイルに合う犬を選びやすく、落ち着いた関係を築きやすいという声も多くあります。


「この記事が、誰かと1匹の運命を変えるきっかけになりますように。」